ホームページリニューアルの進め方と注意点

発注前の準備

発注前の準備をしっかりとおこなっておくことが、リニューアル後のトラブルを未然に防ぐ対策にもなります。大まかに目的、予算、を決めていきます。ここでの市場の状況や競合を把握しておくと後々、自社の営業戦略にも役立ちますので、惜しみなく実施してください。こちらでは触れていませんが、素材はどうするのか、撮影は必要かなどの制作にあたって必要になる素材(画像、文章、デザイン、構成)などどれが用意できてどれを用意を依頼するのかもしっかりとこの段階で明確にしましょう。

目的を決める

ホームページのリニューアルにおいて1番重要なのが、『なんのためにリニューアルするのか?』です。

大きく集客と求人のふたつに別れるかと思いますが、もう少し細分化すると、デザインが古くなった、扱う商品が変わった、などにカテゴライズできるかと思います。『ホームページ リニューアルまでの期間』

その上で集客なのであれば、そもそも制作に予算を投下すべきなのか、広告に投下すべきなのか、求人も同様に予算配分をしっかりと決めます。

アピールするセグメントやターゲットを明確することによって運用まで含めた予算の策定への落とし込み具合がより正確なものとなるので、こちらはしっかりと時間をかけて計画を練りましょう。

状況の把握

これらを明確にした段階で、自社のポジション、強みを理解するという工程に入ります。

分析系統の様々なフレームワークが存在しますが、1番シンプルな3C分析、SWOT分析のふたつをまとめるだけでも大きくブランディングに貢献します。

フレームワークから導き出した強みを色やデザインに落とし込みます。ただ、この辺りは経験がないと難しい領域なので、大体のイメージを掴み言語化しておくだけでスムーズに進みます。

例えば、『ターゲットは高齢の方が多いので文字は大きめ、安心感のあるフォント、カラー』などざっくりしたイメージだけでも充分に制作の現場では役立ちます。

予算を明確に出す

ここでよくあるミスとして、製作の予算を出してしまいがちですが、需要なのは納品後の運用です。しっかり運用までサポートしてくれる制作会社に依頼する際に発生するコンサル費用や広告を出向するのであれば広告費用など、導き出した目的によって予算は大きく異なります。

予算の参考に【ホームページ作成の相場・費用】これらを基に予算を算出してください。

目的が集客なのに制作に予算を割き過ぎて、全く広告を打てないなどのトラブルはよくあります。

これは私個人の意見ですが、ホームページのリニューアルは基本的に誰かに見てもらうために行うかと思います。

リニューアルしたのに誰にも見られなければ意味がないので、広告を出稿する予定があるのであればその予算も含めて制作会社に伝えることをお勧めいたします。

発注前の注意点

いよいよ制作・・・の前に数点だけ注意点があります。この注意点はリニューアルにおいては非常に重要な項目でもあるので、必ず確認するようにしてください。

検索順位の低下

ホームページ制作のリニューアルはほとんどの場合、リニューアル後の順位はリニューアル前より下がってしまいます。その影響を最大限抑えるための施策としてリダイレクト(評価の受け継ぎ)を行いますが、それでもやはり少しは下がってしまうことが多いですが、殆どのケースでは数ヶ月で回復します。これだけのリスクを考慮しても古くなったホームページやスマホ対応のできていないホームページ、ブランドイメージと全く異なるホームページなどはリニューアルすることをお勧めします。その理由としては、単純に目的が検索順位ではないからです。ホームページの存在意義は集客、求人はもちろん、企業の顔としての機能が非常に大きいです。そんなホームページがダサい、古いでは折角ホームページに訪れたユーザーに対して逆に不信感を与えかねません。そういった点も含めて、必要であれば積極的にリニューアルすべきであると思います。

ホームページリニューアル時のドメイン

ホームページのSEO(うちのリンク)には特にドメインの存在が大きく関わってきます。ドメインエイジ(ドメイン取得からの年数)やドメインパワー(ドメインの総合的な評価)などの指標からSEOにつながります。

例えば、今までのホームページでたくさんのコンテンツ(ブログや制作実績など)をあげてきて特定の検索ワードで上位表示できているのであれば、そのドメインはそのまま使用するべきです。

理由としては前途のようにドメインそのものに評価が集中されているため、ドメインを変更してしまうとその評価を一から作り直さなくてはいけない可能性があるからです。

この辺りも信頼できる制作会社に依頼して、ドメインを現行するのか新規取得するのか提案を仰いてください。基本的に制作会社は新規ドメインでの制作の方が業務が少ないため、好む傾向があるので、しっかり確認しておくことで、トラブルを未然に防ぐ効果もあります。

リダイレクト

ドメイン評価を現行のままでいくと決定した場合、必須となるのがこのリダイレクトです。

リダイレクトとは、新しいURLに変更した際に評価を自動的に引き継ぐためのものです。リダイレクトにも種類があり、『301リダイレクト』『302リダイレクト』が存在します。

リニューアルに関しては301リダイレクトを利用します。理由は単純なのですが、今までの評価を引き継ぐ為です。リダイレクトの種類(コンテンツを制作する)

サーバー

サーバーに関しては、アクセスの規模や月額の予算などで決定します。ほとんどの企業サイトに関しては、レンタルサーバーの利用で問題ないかと思います。こちらも目的や目標に応じて適切なサーバーを選択しましょう。因みに弊社でよく利用するサーバーとして『ロリポップ』『xサーバー』がメインです。迷った際はこちらも制作会社に相談しましょう。予算として月額¥500~¥1500ほどです。

製作依頼時の注意点

上記の内容を踏まえて、制作依頼時にしっかりと確認しておく点があります。予算やデザインはもちろんですが、その会社が制作後のサポートもしてくれるのかどうか?この点が非常に重要となります。

予算を伝える際も「制作にこれくらい」「運用にこれくらい」と明確に予算を伝える必要があります。制作については修正なども見越して、低めに設定しておくことをお勧めします(通常の企業サイトであれば60万くらい)制作を進めていく中で思っていたものと少し違うということはよくあります。その際、修正と機能の追加の線引きは制作会社毎に異なるため、しっかりと予算を多めに取っておくことで、こういった修正の際にも対応できます。

確認(修正)のポイント

ホームページ制作に当たって非常に需要なのが、修正です。デザイナーの意図とクライアントの意図が完全に一度の打ち合わせで一致することは殆どありません。しっかりと修正依頼を出すことが重要です。

その中でもトラブルにならないための重要なポイントをまとめました。

1,出来るだけ2~3回にまとまる

こちらはよくあるトラブルですが、修正を出してみたものの、別の気になる点が見つかったなどはあるかと思います。しかし、製作者も人間です。何度も修正依頼を出されては参ってしまうものです。1度目の修正依頼の際もしっかりと全てのページの確認をして出来るだけ少ない回数にまとめましょう。

2,色々なデバイス(端末)で確認する

ホームページというイメージからPCデザインでのみ確認される方が多いかと思います。しかし、BtoCビジネス(対個人向けビシネス)では現在ほとんどのユーザーがスマートフォンでホームページに訪れます。しっかりとスマホでの確認をすることです。加えて、スマホにもさまざまな画面サイズが存在するので、出来るだけ多くの端末で確認してください。デザインのレイアウト崩れはほとんどの制作会社が無償で修正を行ってくれます。そのほかにもiPadやタブレットでも正常に表示されるか確認しましょう。

3,機能の追加と修正は別

いざ、制作してみると『追加でバナーが欲しくなった』『追加でページが欲しくなった』などあることかと思いまうす。これらは極端な例ですが、制作会社はアニメーション1つなどの単位で見積もりを出しているため、修正が無料でも、追加の機能は費用が発生します。見積もりの前の段階でこちらもしっかりと確認しておきましょう。

4,初期段階でできる内部SEOの項目の確認

タイトルの設定、ディスクリプションの設定など、初期設定でできるSEO設定ができているか確認しましょう。

ターゲットに合わせたKW設定などを見積もり前にお出し頂くことを本記事ではお勧めしております。そのKWをしっかり活用した構成でタイトル、ディスクリプションが設定されているか確認しましょう。

まとめ

ホームページのリニューアルは会社にとってもとても大きなイベントです。ネット社会の現代では実店舗や商品同様に大きくブランドイメージを外部に打ち出すツールとなります。

しかし、リニューアルはほとんどの場合、リニューアル後の順位はリニューアル前より下がってしまいます。その影響を最大限抑えるための施策としてリダイレクト(評価の受け継ぎ)を行いますが、それでもやはり少しは下がってしまうことが多いですが、殆どのケースでは数ヶ月で回復します。これだけのリスクを考慮しても、古くなった、スマホ対応のできていない、ブランドイメージと全く異なるホームページなどはリニューアルすることをお勧めします。その理由としては、単純に目的が検索順位ではないからです。ホームページの存在意義は集客、求人はもちろん、企業の顔としての機能が非常に大きいです。そんなホームページがダサい、古い、では折角ホームページに訪れたユーザーに対して逆に不信感を与えかねません。そういった点も含めて、必要であれば積極的にリニューアルすべきであると思います。リニューアルのスケジュールは会社によって異なりますが、手順としてご紹介致しました。弊社では、早ければおおよそ1ヶ月程度でリニューアルができる体制を整えております。ご予算に合わせた最適な内容をご提案させて頂きますので、そもそもリニューアルすべきなのかなどのご相談もお気軽に尋ねてみてください。

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